キレ散らかし母
事件は昨日早朝に起こった
「～～～○※△じゃｌｂｔｊかおい！！！」
耳がキーンとなりそうなキンキラ声で叫ぶ母の声で目が覚めた
「何をそんなにキレてるんだよ・・・」
父の困惑した声が聞こえてくる
日曜日の早朝から穏やかじゃない様子
気が重くなりながら二階に上がる
父の部屋からは感情が爆発し何を喋っているのか聞き取れない状態の母と
詰められまくってる父との会話が聞こえる
リビングには困り果てた顔をした弟
眉毛が見事なㇵの字をしている
「俺、今日、大会だからもう家でなくちゃいけないんだけど…どうしよう…」
まじか…いいよ、私が送ると言って急いで準備をする
その間も永遠に続く母の怒号の嵐
大きなため息と共に家を後にした―——
前日父は会社の連中と飲みに出かけていた
このご時世なので店は早く閉まるが
知り合いの店で長引いたのであろう、父の帰宅は遅かった
母はそれに腹を立て、早朝起きると同時に父の部屋に凸ったのだ
私は早くに寝てしまったので父が何時に帰宅したのかは不明だが
少なくとも弟の大会の送迎をほっぽって叫び散らかすほどではない事だけは確かだ
弟を大会会場まで送り届け帰宅してもまだ母は発狂しキレ散らかしていた
早朝に驚きのボリュームのシャウトで飛び起きてから1時間以上経過している
戦場をリビングへと移した母と父が向かい合わせに座っていた
ソファーにうなだれるように腰掛ける父と
テーブルに腰掛け腕を組み般若のような顔つきで
チャッキーみたいな色の髪を逆立てながら父にガン飛ばしてる母
地獄絵図である
このご時世に非常識だ
コロナにかかったらどうするんだ
家族よりも会社の連中が大事なのか
酒に飲まれて良いも悪いも判断がつかなくなるのか
こんなニュアンスの事を叫び散らかしながら発狂していた
一方的に叫び声をあげているだけなのでまるで収まる気配がない
私「叫んだり怒鳴り散らかしたって母の主張なにも伝わらないよ」
母「そうさせてるのはこのくそ野郎だろうが！！！（爆ギレ）」
父「待て待て、人が寝てるところをベルトで叩いて起こして、開口一番怒鳴り散らかしてずっとその調子で、勝手に初めて勝手にキレ散らかしてるだけだろ…遅くまで飲んだのは軽率だった、今後は気を付ける悪かった。けどあんまりだろう…」
私「えっ・・・そんな起こし方したの？（引）」
母「布団の上からだから痛くない！！！言ってもわからない奴にはそれぐらいしないとダメなんだ！！」
父＆私「・・・（ドン引き過ぎて言葉が出ない）」
か、完全に頭が沸いている・・・！、！！(^O^)
母「私が間違っているっていうのか！？！？じゃあ○○○(私）は今回の事どう思うんだ！！」
私「オーケー私の思ったことを率直に述べます。建設的な話し合いをしよう」
～緊急クエスト受注～
【緊急】制御不能な母の感情を鎮静せよ！難易度★★★★
私「確かにこのご時世遅くまで飲んで帰ってこなかったのは不適切
実際父は酒臭かったしそんな状態で弟を大会会場まで送れるわけがない
酒気帯び運転になるし、送迎すると約束していたならそんなお酒の飲み方はするべきではない」
父「うん、それは悪かった（めっちゃ素直）」
私「けどそれは話をすれば済むこと
少なくとも寝込みをベルトで叩き起こして叫び散らかして伝えることではない
家の外にまで響き渡る音量だったよ」
母「私が怒るようなことをしたのはコイツなのに！！！」
私「怒ったのが悪いんじゃないよ
子供じゃないんだから話し合いをするべきだよ
感情のままに言葉を発しても伝わらないの
自分の主張をぶつけるだけじゃなく相手の主張も聞こうよ
父が口を開いて話し始めるとたたみ掛けるように怒鳴り散らして遮断して
何一つ解決に向かっていないじゃない
これを1時間以上も続けてるって異常なことだよ」
母「ウッゥッ（反論できなくて泣き始める）」
私「元凶を作ったのは父だし今回は父が悪いと思うよ、母が怒ってることが悪いんじゃないの、その伝え方が問題なの、こうして話し合いをすれば済む話だったと思わない？」
母「ウッゥッ（引き続き悔しそうな表情を浮かべながら泣き続ける）」
反論の余地なし緊急クエスト任務完了である
帰宅してわずか5分で事は済んだ
そして母は泣きながら言った「私はこういう伝え方しかできない」と
きっとそうなんだと思う
昔からそうだったから
その後母は祖母の家に行った（恐らく愚痴りに行くため）
「いっそ殴って終わりにしてやろうか」
私が弟を送るために家を空けてる間に父はそう言ったらしい
寝ているところをベルトで叩き起こされ
話も通じず一方的にキレ散らかされて
自分が悪くなってもいいから
この関係を終わらせたい解放されたいそう思って言ってしまった
母が出かけた後、父は力なく私に話してきた
手が出なくてよかったと心底思った
両親の夫婦関係は完全に破綻している
信頼関係なんて一ミリもない
早く実家を離れたい(^O^)
